制度改革の年月日を覚えましょう

 

国民年金法は、社労士試験においては必ずマスターしておかなければならない科目です。

 

 

この国民年金法で躓く人が多いのです。今までの科目とはまた違ったややこしさがありますよね。

 

ややこしい原因は、何度が制度が大きく変わったにもかかわらず、前の制度が残っているからです。

 

 

変えるんなら全部変えてしまえばいいのに、前の制度が残っているから、新しい制度に加えて前の制度も覚えておく必要があります。

 

そしてその「前の制度」が適用される人が、生年月日などによって違いますので、それも覚えておかなければいけません。

 

 

どうしてそんなややこしいことになっているのでしょう?それは、年金が老後の生活保障という面をもっているからです。

 

しかし、国の財源は人口の減少などによって、乏しくなっています。

 

ですから今までの年金制度が維持できなくなりつつあるのですが、かといって年金を減らすように改正してしまうと、老後の生活保障、特に現在年金をもらっている人たちに多大な支障をきたしてしまいます。

 

 

ですから、今までの保障はある程度残したまま、徐々に将来年金をもらう世代に対しての改正を行う必要があるのです。

 

このような事情から、法改正がなされても、以前の制度が残ったまま一定の世代に適用されていますので、ややこしいことになっているのです。

 

 

これを少しでも理解しやすくするためには、いつ大きな改正が行われたかという年月日を覚えておくことです。

 

その年月日を境に、今までの人たちには大きな不利益がないような改正をしますので、いつ改正が行われたかはとても重要な知識となります。

 

 

年金で大きな改正があったのは、「昭和36年4月1日」と「昭和61年4月1日」です。この2つの年月日は、何が何でも覚えておきましょう。

 

これが、国民年金法を超高速で勉強する術の1つとなります。

 

 

最近は事例問題も出題されるなど、難化傾向がみられます。それでも基本をしっかり押さえておけば得点できますので、基本を押さえることを優先して勉強して下さいね。