これまたなかなか理解することが難しい、厚生年金保険法。
国民年金法と同じく「年金科目」ですから、国民年金法と共通する部分が多々あります。
老後の生活保障と財源の問題は、共通していますね。
しかし、違う部分もまた多いんですよね。中途半端に似ている部分があるだけに、混乱してしまいがちなのです。
ですから、国民年金法と対比して、同じ部分、違う部分を意識しながら勉強して下さい。
難しい科目ですが、社労士試験の出題自体は、そこまで難しい問題が出るわけではありません。
ですから、難しいながらも勉強を続けていれば、点は取れるようになります。
また、選択式試験においては、基準点の切り下げ(救済)が頻繁に行われる科目でもあります。
やはり受験生にとって難しい科目であること、最後のほうに学ぶ科目であり勉強が進んでいないまま受験する人も多いことから、本試験では「2点」で合格できる場合も多いです。
もちろん、最初からそれを期待してはいけませんが(平成25年度は4科目も基準点の切り下げがあったにもかかわらず、厚生年金保険法は対象外でした)、難しいからといって尻込みする必要はありません。
近年、厚生年金基金の見直しがなされ、基金の新設を認めないとか、基準を満たさない基金に対する解散命令の発動が可能になるなどの改正が行われました。
厚生年金基金の部分もよく出題されますので、この改正は気を付けておいたほうがいいでしょう。